2011/03/24 (Thu) 「当たり前」と言う事

東日本大震災から、１２日。
当初マグニチュード7.9と発表された大地震は、修正に修正を重ねて最終的にはマグニチュード9.0の巨大地震に。

震度７を記録した栗原市は、幸いな事に死者も行方不明者もなしだと言う（栗原市HPより）
それを考えると、やはり今回の地震で被害を大きくした原因は津波だったのだろうと思う。
地震発生から最短で１０分で津波の到達した地域があったとか。
千葉では地震から２時間半以上経ったあとの津波が最大波だったと言う情報もある。
世界一と謳われ、日本で一番津波の対策をしていた南三陸町周辺はほぼ壊滅状態。
想定の約３倍の高さの波が来たのだとか。
時速１０００キロのジェット機が２５０機ぶつかったくらいの衝撃、と言う記事を読んだ。
それだけ、津波の威力は大きく、地震が巨大だったと言う事だ。
地球の反対側まで津波の被害をもたらすくらいだ。
未だに巨大地震の余震と思われる地震は続いているし、その余波で日本各地で地震が続いている。

福島の第一・第二原発。
第二原発の方は４つある原子炉すべてで安全とされる冷温停止状態になったけれど、津波の被害が甚大で電気系統がやられた第一原発では地震で緊急停止した１～３号機、定期検査で停止中だった４～６号機、どれもまだ予断を許さない状態だ。
度重なる爆発や煙で広がる放射性物質、放射能汚染。

地震で被害を受けた原発と、主力火力発電所の停止で足りない電力供給。
関東の東京電力管轄内は今、否応なしに「計画停電」と言う名の強制停電を順番で強いられている。
電力需要が供給力を上回ると大規模停電が発生するためだ。
停電除外地域や、煌々と明かりをつけるパチンコ屋を見ると不公平感をぬぐえないのだが…。
それでも待機電力を減らしたり、不必要な電気は消したりとか節電に努めている。

地震の被害、停電による経済打撃、それにより派生する二次被害。
それでも、日本を支援しようとしてくれる人たちは後を絶たない。

地震発生した当日は、震源地から遠く離れた地域でありながら震度５弱の揺れを観測して、本当に怖かった。
そしてテレビを通じて「日常」が壊れていくのを目の当たりにした。
「当たり前」である事がどれだけ幸せな事なのか、身をもって思い知った。

2011/3/11以前と「同じ」日常は、日本にはもうあり得ない。
「同じ」ように「当たり前」の日常が過ぎていくと思ってた。
ありえないことはあり得ない、のに、心のどこかで「絶対にないだろう」と思っていた。
そんな「当たり前」が、2011/3/11の14：46…脆くも崩れ去った。

生きている。
それだけの事が、どれだけ有難かっただろう。
「当たり前」
それが幸せな事だと、気づかされた。
だから、頑張って歩いていかなくちゃいけない。
毎日、毎分、膨れ上がっていく被害の状況。右肩上がりの死者・行方不明者数。
それでも、生きていかなくちゃならない。
残された人間には「当たり前」を過ごす権利が残されているのだから。
また「当たり前」を創り上げ、毎日を過ごさなくてはならない。


３月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被害を受けられた皆さま、そのご家族に、心からお見舞いを申し上げます。