2011/08/28 (Sun) 東京マグニチュード8.0

2009年にノイタミナ枠で放映されたアニメ。
自分がこのアニメの存在を知ったのは、3/11の東日本大震災のあと。
それから見てみたいと思って、今回機会が巡ってきました。

全11話。DVDにして5巻。（最終巻だけ3話収録）
内容は東京消防庁、海上保安庁、陸上自衛隊など、救援関係機関への取材を元にシミュレート。
演出の都合上、実際と違う場面もあるそうですが（最初のテロップでちゃんとそれを告知している）実際に、本当に東京にマグニチュード8.0の地震がきた場合どうなるのか？を理解するにはとても良いと思います。

最終話まで見終えて。
身につまされる想いだった。東日本大震災後だったから、余計かもしれない。
『戦後最大』『首都直下型』等々のキーワードが怖かった。
このアニメの設定は

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発生日時 - 2012年7月21日、15時46分頃
震源地 - 東京湾北部
地震の形態 - 海溝型

震源の深さ - 約25km

地震の規模 - M8.0

死亡者数 - 推定18万人（2012年7月23日時点）

行方不明者 - 15万人（同上）

重軽傷者 - 20万人以上（同上）

帰宅困難者 - 推定約650万人
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となっている。
主人公の少女がお台場で被災し、自宅のある世田谷まで帰ろうとする物語。
被災者視点で進んでいく。
あちこちで被害の大きさと現状を目の当たりにし、繋がらない携帯と連絡の取れない不安を抱えながら自宅へと歩いていく。

東日本大震災でも、当日は列車が運休したりして帰宅困難者が大勢いた。
地震直後から災害規制なのか携帯はまったくといっていいほど繋がらず、メールですらきちんと着信してこなかった。
あちこちでライフラインが断絶して、震源に近い東北３県は大津波でさらにその被害を拡大した…。
首都圏は3/11の地震でこそ大打撃は受けなかったものの（茨城はそれでも甚大な被害を被っているけど）、このアニメを見てると他人事とは言っていられない。
東日本大震災以降、地殻変動でいろんな場所で地震が起きる確率が高まっている。
元々地震大国日本。
耐震技術は世界一と言っても過言ではない、高水準の技術を誇る。
実際に3/11の時も、地震の揺れでの倒壊はそこまで酷くなかったそうだ。
ただ、揺れで脆くなったところへ大津波が押し寄せて来た事で、鉄筋の建物さえも根こそぎ攫っていったと考えられる。
亡くなった方の８～９割は津波被害なのだそうだ。

このアニメの舞台が東京なだけに、津波の被害こそ描かれていないものの、それ以外は起こり得ること。
「東京マグニチュード8.0」を見たことを、忘れないようにしたいと思う。

最終話まで見て、最終話で号泣。
泣くだろうなとは思っていたけど、思いっきり泣いた。
でも、絶対に見て損のないアニメだと思う。